クリスタではモノクロ、同人誌、商業誌での連載漫画、イラストなど様々な形式のものがこれ一つで簡単に描けます。
簡単とは言ってもやはり漫画やイラスト制作ソフトの中では最高峰クラスですから、そこそこの勉強や実際に使ってみないとわかりにくいのも確か。
でもとりあえず漫画の描き方とクリスタの基本を覚えれば、こんな感じで出来ちゃうんだよと言うことが解るように今回仕事以外(趣味の範疇)で気軽に一本描いてみましたので読んでみてください。
クリスタで描き下ろし漫画8ページ描いてみました「こっちだよ」公開中
タイトル「こっちだよ」
(見開きページです、出来るだけ大きくして見てください↓)
この話を描いた経緯と感想
5~6年前にカミさんと長崎へ旅行へ行ったときの体験したことを元に描きました。
地獄温泉などで有名な雲仙へ行ったんですが、カミさんと夕飯前に地獄温泉散歩コースへ行ってみようということになりまったり歩いていたら…
一匹の犬がコチラをじっと見てるんです、何だろうと思い近づくとサッと離れる…
頭でもなでてあげようと近づくとまたサッと離れる…
で犬はコチラをじっと見つめているわけです。
これはもしかしてついてこいって言ってるんじゃないだろうか?とカミさんとも意見が一致し面白そうだったので後をつけてみることに。
そのうち漫画にも描いたようにほんの数メートル先も見えないくらいの湯気や霧でホワイトアウト状態に^^;
少し気味悪くなってきたんですが、犬はコチラのことを待っているのでここまで来たんだからとそのままついていきました。
どこへ連れて行くのかというのも気になりますからね。
漫画家としての好奇心も騒ぎ、10分ほど霧の中を歩いたら一軒の小屋を発見!
温泉卵やジュースなどを販売してる小さな木造のお店でした。
店主は20代くらいの若いお兄さんで、この犬の飼い主かと思い聞いてみたらそうではないらしくノラだとか。
ここに来るお客を温泉卵欲しさに案内して、おこぼれをもらうという知恵がついた賢いノラ犬ということをお兄さんから聞いて驚きました。
考えようによってはお兄さんが仕込んだんじゃないか?という気もしないでもないですがW
以前は10匹位いたそうですが、保健所が連れていきこの犬くらいしか残っていないとか…。
まぁ犬にとっては貴重なタンパク質であり生きるための栄養源だったわけです。正直この知恵に感動と驚きを隠せませんでした。
しかし、観光客をこの店に案内すれば温泉卵がもらえるかもしれないという、この知恵は現地で生き抜いていたからこそ会得した知恵です。
実は長崎観光は竜馬の資料館や文化財などいろんなところを廻りましたが、その中でもこの体験が一番インパクトがあったんですW
で、数年後やっとショートですが漫画としてややファンタジックに仕上がりましたが完成させられました。
途中まではモノクロ調がメインですが、満天の星空のページからカラーにしました。
理由は青年の色すら感じない鬱々とした感情を表現したかったからです。
人は苦しいときや悲しい時、さらにそれを超えると喜怒哀楽すら出てこないうつ状態の場合…色がなくなります。
厳密に言えば”色”なんかに興味がない状態、これは綺麗な花や自然を愛でるなどというゆとりがない状態です。
普段歩いてる道端にも小さな花は咲いていますが、そんなものに関心をもつような人(現代人)はほとんどいなにかもしれません。
でも恋をしたり、借金返済ができたり、プロポーズされたり何か特別に嬉しいときって世界に色が付き始めます。
よくバラ色の人生などといいますが、まさにそれまでモノクロ人生だったのが幸せを感じるとバラ色になるというのは本当です。
なので見開きページには華やかなお花などを色鮮やかに描き込みました。
漫画を通して少しでも何かしら感じていただけたら嬉しいです。
そして周りがもっとバラ色になるといいですね。
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