木の表現方法は色々ありますが、今回は一般的なストーリー漫画に適したオーソドックスな描き方をお伝えします。
自然物は一見不規則で複雑で緻密で細かく、描くのが難しそうな感じがしますが・・・
実は自然物にはあるパターンというか、こう描けば自然物らしさが出るという法則があります。
その法則を理解すれば格段に描くことが楽になり楽しくなります。
ぜひマスターして自分のものにして帰って下さい。
ではいってみましょう!
Contents
【漫画の描き方 背景】木の描き方のコツをつかもう!
使用ソフト:クリップスタジオペイントEX(1.5.5)
木を描く
木の幹と枝をざっと描いていきます▼
上手くなるためには、普段から木をよく観察しておくことです。
木にも様々な種類があり、あえて松と桜などを描く場合は写真や実物をよく観察しましょう。
まったく特長が違いますし枝や葉も違いますから。
今回はごく一般的な木の場合です。
枝は幹の周囲に生えている
この時意識するのは幹の周り360度に枝が生えているということです。
手前にも生えていれば、反対側にも枝は伸びていることを意識しましょう。
葉を描く
葉っぱはコツさえ掴めば簡単に描けるようになります。
固まりを意識する
手前の固まり、奥の固まり、下、横、とランダムに固まりを置いていきます。
枝に沿って固まりを置いていけばいいでしょう。
細かく下書きを入れる必要はありません、どうせ下描き通りには描けないからです(笑)
自然物はザッとおおざっぱに下書きを入れ、いきなりペン入れをしていきましょう。
ペン入れ
Gペンでもカブラでも好きなペン先で、又は筆ペンでも何でもOKです。
固まりをさらに細かくランダムに描き込んでいきます。
自然物が上手く描けるかどうかは、自然のランダム感をいかに出すかに掛かっています。
同じ葉や枝は2つとして存在しません、似たようなパターンにならないように意識して描き込んでいきましょう。
光と影を意識する
葉の裏側、奥はそのシーンの天候により影の加減を決めます。
今回は普通に晴れの日を想定して、影は濃くベタで処理します。
トーン処理はお好みで
完成です
葉のブラシを使うと早く描けます。
奥行きを出すために、数本木のトーンを置いてみました。
さらに遠方に山や町並みを描き込めば、背景の完成です。
クリスタの素材を活用しよう
クリスタには(有料~無料)自然物の素材やブラシがかなり充実しています。
時短効率を上げるなら積極的に活用しましょう、せっかくデジタルで描いてるんですから最大限活かしましょう。
まとめとギャラリー
今回は漫画によく登場するオーソドックスな「木」の描き方でしたが、他にも「空」、「雲」、「海」、「川」、「岩」、「山」、ときにはジャングルや雪山、火山・・・部屋の中の観葉植物や柱の木目。
とにかく沢山ありますが、それぞれ必ず特長があります。
今回の木もpop風や線のタッチを変えた描き方、光だけの描き方・・・等々、色んな描き方がありますが自分で色々研究して描いてみてください。
先日購入したコチラのブラシ素材集は秀逸でした、値段以上の価値はありますよ↓
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最後に
繰り返しになりますが、自然物には同じモノは2つとありません。が似たようなパターンは存在します。
そのパターンの特長をいかに見つけられるか。
普段から自然物をじっくりと観察してください、必ずパターンが存在します。
ただし、ランダム感は描いて描いて体で掴んでいくしかありません。
では、ペンだこが出来るくらい頑張ってください。
ギャラリー
桜並木の背景ですが、影部分はグレー処理です。コマに差し込む時に大きさを調整しますがその後に網化します。
どこにでもある公園です、葉っぱにも大きいものや小さいものと色々あります。
うまく使い分けましょう。
桜の木の枝部分はベタ処理する事で、花の白さが引き立ちます。
トーン処理で画面全体を明るめにしています。
こちらはベタ処理で木の存在感を強調しています。
ポプラ並木らしさが出ています。
これは先の割れた筆を利用したアナログならではの処理です。
PCでも可能です。
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