「漫画家になりたい人へ」漫画の練習にクロッキーは必要かって?

絵が上手くなりたい人は迷わずクロッキーに時間を費やせば程度の差はあれど必ず上達します。

初めは1カット5分くらいから初め、徐々に時間を短くしていき1分程度でもデッサンが出来るようにしていきます。

 

さてこれは「絵」が上手くなりたい人の話・・・漫画の場合は話が違ってきます。

 

「漫画家になりたい人へ」漫画の練習にクロッキーは必要かって?

漫画家を目指しているならクロッキーなんかわざわざしなくていいです。

 

なぜならネームや下描きを何百枚何千枚と描く事自体がもはやクロッキーのようなものだからです。

なのでクロッキー用のデッサン練習するくらいなら、キャラのワンカットでも描いてたほうがよほどためになります。

漫画は絵じゃない、ストーリー(中身)だ!

似たようなことを他の記事でも書きましたが、漫画はエンターテイメントの一つです。

エンターテイメントとはつまり娯楽ってことです。

 

いくら絵が上手かろうが漫画家としては通用しません。

もちろん色んな考えがあっていいんですが、漫画は芸術なんかではありません。内容が分かりやすく面白く伝えるための媒体です。

 

絵の上手さや芸術性を求めるならイラストレーターのジャンルになるでしょう。

1カットに情熱を注げますからね、漫画家の中にも絵に情熱を注いでる人は沢山いますが必ずある一定の範囲での話です。

 

誰でも描けるしだれでも挑戦できるのが漫画

極論を言えば棒人間しか描けない人でも漫画を描けます。

それが面白く読者から支持されれば立派な作品ということになります。

今年お亡くなりになられた「さくらももこ」先生の絵も決して上手とは言えない絵でしたが、親しみやすい絵柄で国民の殆どに支持されていました。

むしろ上手に描いてはいけない作品の世界観というと語弊があるかもしれませんが、もしあの作品がストーリータイプの絵柄だったらあそこまで支持はされなかったかも知れません。

 

作品にはそれぞれの世界観がありさらに合う合わないのタイプがあります。

サザエさんもあの絵柄だから長年支持され続けているんだと思います。

 

なので絵がヘタだとか描けないとか思ってる人がいたら、それは考え方を変えたほうが良いでしょう。

しかしもしあなたがバリバリの劇画調ストーリー漫画を描きたいのなら、画力はあったほうがいいです。

 

つまり目標としてる世界観に自分を持っていく訓練は必要です。

でも、その目標はあなたに果たして合っているのか、一度立ち止まって自分自身を見直してみても良いかも知れません。

 

先程のさくらももこ先生も初めの頃は普通のストーリー漫画を描いていました、しかし自分の体験をあの画調で描いてヒットしたわけです。

ストーリータイプに固執していたらちびまる子ちゃんは存在していなかったかも知れません。

 

あなたにしか描けない世界を描く

絵のテクニックなどに執着するあまり、大事な自分の世界を見失っては本末転倒です。

今の貴方にしか描けない世界観というものを大事にしてください。

 

例えば私は「猫村さん」の大ファンでコミックスになる前からネットで毎日読んでいました。

1日1ページ更新なので毎日が楽しみでした。

 

ラインスタンプも猫村さんのを買いましたw

 

ほしよりこ」先生のこの世界観はほしよりこ先生にしか描けないでしょう。

クロッキーなんかで時間を浪費するより、今の自分の世界観は何か?を見極めるほうが大事だと思います。

あなたにしか描けないものを描くことが漫画の世界では最強なんです。

結論

画力はネームや漫画の下描き、ペン入れを何百枚とこなしていくうちに自然と身についていきます。

わざわざクロッキーなんてする必要はありません。

 

クロッキーなんかする時間があるなら1枚でもネーム切ってたほうがいいです。

ただし、まだネームの段階ではない話ができていない場合はスキマ時間でクロッキーはやったほうがいいです。

 

例えば外食に行った時テーブルにあるコップや料理、醤油差し、店内など目にとまるものは何でもデッサンしまくりましょう。

背景を描くときなどもやはりある程度のパース力は必要になりますからね。

 

プロのアシスタンになるとかではなければ、ある程度でいいんです。

描き続けていれば自然と嫌でも上達していくものです。

 

安心してください^^

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