【漫画の描き方】セリフ(ネーム)無しでも伝わる感動作品2つ紹介

漫画を描いていて陥りやすい罠があります。

それはセリフが増えすぎること・・・。

どうしても分かってもらいたいという気持ちが強すぎて、セリフがついつい増えてしまうということはよくあることです。

説明くさくなったかなと思ったら、セリフを削り落とし絵で見せる工夫をしてみましょう。

 

今回はスマホ用ゲームから1本、絵本から1本代表的な作品をご紹介しますので出来ることなら購入し実際体験してみてください。

この2つの作品のエッセンスをものにできれば必ず漫画にも活かせるはずです。

 

【漫画の描き方】セリフ(ネーム)無しでも伝わる感動作品2つ紹介

まず1本めは有名すぎてご存知のかたも多いかも知れませんが、絵本の「アンジュール」というガブリエル・バンサンの作品です。

 

アンジュール ある犬の物語

この絵本に初めて出会ったのはもうかれこれ20年以上前だと思います。

作品の中には一切セリフは出てきません、ラフな絵コンテ調のモノクロの世界が淡々と描かれているだけです。

(出典:amazon アンジュール―ある犬の物語 大型本

 

ネタバレになるので、ざっくりとしか説明しませんが・・・ある日犬は突然捨てられてしまいます。

必死で追いかけますが買い主の自動車には追いつけなく、孤独な旅が始まります・・・

 

 

 

 

やがてお腹もすき街へ行きますが、親切にしてくれる人は誰もいません。

辛い辛い日々を過ごしながら犬はさまようだけ・・・

 

しかしある日・・・

 

最後は誰の心にもぽっと日が灯るような、心が暖かくなるラストシーンにホッとするはずです。

ラフな絵で一切セリフ無しで、ここまで感動した作品はコレが最初で最後です。

 

さてもう一つは、スマホゲームなんですがこれがどうしてあなどれなかったんですね。

florence

ベースはパズルゲームですがストーリーが時系列で進行していきます。

全体のボリュームはやや少なめですが、面白さが凝縮されていて主人公の幼少期などの回想も入り、大人の女性へと成長していきます。

そしてある日、音楽青年と恋に落ち・・・

 

二人の甘酸っぱい世界と、ほろ苦い世界が描かれ・・・最後は・・・

多分半数近くの人はこのゲーム(物語)の結末は予想できなかったと思います。

わたしも予想してませんでした^^;

 

開発チームはかなり悩んだんじゃないでしょうか、恐らく複数のエンディングが用意してあったとおもいます。

「こっちを取ったか・・・なるほど」

と勝手な想像でひとり感慨深くなりましたw

 

でも全体的には非常に爽やかで、素敵な作品ですのでぜひやってみてください。

ゲーム自体は誰でも解ける簡単なものです、これはパズルで躓いてしまうとストーリーに入り込めなくなるかも知れないという気遣いでしょう。

 

難易度もストーリー構成も非常にバランスが取れていてオススメの一本です。

 

まとめ

ガブリエル・バンサンの作品は他にもありますがアンジュールが一番だと思います。

絵本の原点だと言っても過言ではないでしょう。

探せば他の作家の作品もあると思います。が・・・まずは読んで(見て)損はないものを選びました。

 

ゲームのflorenceは第2段第3段と出してほしいのですが、今の所これしかないようですね。

なのでなければ自分で作れば良い!ということで今度はあなたが漫画でやってみてはいかがでしょう。

 

ネーム(セリフ)なしの作品というのは過去の漫画ではいくつか読んだことがありますが、例えばアゴなしゲンさんも1回だけほとんどセリフ無しの回があったとおもいます。

(なつかしいw)

 

 

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