漫画のネタ探しで見逃しがちな盲点とポイント3つ!

 

「漫画を描きたい!」という人たちはマンガ大国日本ですから、相当数に登りますがいざ描こうとしてもなかなかいいアイディアが思いつかなかったり、目先の人気のあるものを読み漁ったり・・・

なんとか形にしようと描いてみたりしますが・・・

しかし、どこかで読んだことがあるような似たようなものばかりで、二番煎じ的な匂いを払拭できない。

なんとかそんな状況から抜け出したいと思っている方のヒントになれば幸いです。

 

漫画のネタ探しで見逃しがちな盲点とポイント3つ!

あなたが漫画が好きなことは分かっています、ではどうしたら漫画をまるで息を吐くように描けるようになるかポイントを3つあげました、参考にしてください。

ポイント1、目先の流行を追いかけない

流行りものに影響を受ける気持ちは良くわかります、実は私もそうだったからです。

なので影響を受けないようにあまり読まないようになりました。

※(映画やアニメやドラマは観ます)

 

すごく刺激的な漫画を読むと感化され自分の作品に影響が出ます・・・気がつけば自分の作品がなんだかつまらないものに感じてきてしまうんです。

それほど漫画ってパワーがあるってことです。

そもそも他の作品と比べることに意味はないんですけどね。

 

流行ってるものの本質を見抜け

さて今流行ってるものもその本質を見抜けば面白さの共通点が分かるようになります。

よくある面白さの本質の共通点は・・・

  1. 平凡
  2. 動機
  3. 苦難
  4. 仲間
  5. 変化

・・・歴史、犯罪、戦争、SF、ファンタジー、恋愛、スポーツ、ヤクザ、刑事、学園、動物・・・例えどんな物語だろうと、どんな中身だろうと上記の5つのスパイスが必ず絡みます。

とくに重要なのが平凡変化です、これはキャラの成長を意味します。

気づき」だったり「許し」だったり「決意」だったり色々ですが、とにかくキャラの変化で読者は共感したり感動したりします。

例えば復讐劇で単に相手を見つけやっつけておしまいでは実に味気ないものになります。

ところが、現実ではこのような味気ないストーリー(特に映画)が多く存在してます、ですが派手なCGなどで多くの人たちはごまかされています。

 

もうすでに最初から強いヒーロー等の場合は、どう成長させるかが難しいです。

そういう場合は、「縛り」や「あしかせ」など何かしらの「弱み」を付け足せば緊張感が出て物語に深みが出て面白さが倍増します。

その時の感情の動きが上手く表現できたら読者は話に入り込んでくれます。

 

ポイント2、自分の土俵で自分の世界観を描く

実はこれが簡単なようで意外に難しく、自分の価値観から見つめ直す必要があります。

というのも沢山漫画や映画や小説を読む人は、そこから影響を受けいかにも自分がその世界が好きなように錯覚する可能性があるからです。

 

たとえば何かに感動し同じような世界観でいざ描こうとするが、途中で行き詰まってしまう・・・これを複数回経験する人は本当の自分の世界観じゃないのかも知れないです。

とにかく自分が今までにどんなジャンルを見たり読んだりしてきたか?

今までに一番ワクワクしたジャンルは何か?一度真剣に向き合って見る必要があります。

そしてその世界観を知ったら、それに関する事をしっかり取材したり本や動画やあらゆるものから吸収して勉強し知識を深掘りします。

 

ありがちなパターン

よくあるのが漫画としてとても良い素材が身近にありながら気が付かない人が多いということです。

例えば私のところに来ていたアシスタントのIさんは実家が漁師だとか言っていました。

私ならその漁師を体験したくてたまりません。

ルポ形式で描いてもいいですし、もちろん脚色しストーリーを膨らませ壮大なものにしてもいいでしょう。

しかし彼女の頭の中にはゲームのことと好きな彼女(同性愛)のことしかなかったようです。

別に親の仕事に興味がなければ、実際にリアルタイムで経験してる同性愛の話を描けばいいと思います。

しかしそんな素晴らしいネタが足元に落ちてても描かずじまいで・・・なんだかもったいないなぁと・・・。

 

他のアシスタントのHくんのお爺さんは養蜂をやってると言ってました、すかさず「凄いじゃないか、お爺さんに養蜂のことを取材して漫画にしてみたら?」とアドバイス。

 

しかし彼はIさんのときの反応と同じでどうも乗り気じゃないようで、なんだかSFサスペンス物かなにか描きたかったようです。

彼の絵柄は非情に優しい感じのタッチだったので、養蜂とラブコメを絡ませたら新しい分野が開拓できたはずです。

 

そのSFサスペンス物がどこまで自分の世界観なのか?他の作品の一時的な影響を受けていないか?

仮にその世界観が本気で好きだとしもまだそれを描くほどの力量が足らない場合、他の強豪たちと同じ土俵で戦ってもかなり苦戦するでしょう。

 

まずは身近な素材を描きそこから話を膨らませる練習をしてみるといいでしょう。

身近な足元に転がっているネタって案外力強い味方の場合が多いんですけどね。

 

あとKくんの場合は初めて会ったときは、かなり闇を抱えた青年だなと感じました。絵は闇そのものです。もはやカオスと言ってもいいでしょう。

彼の場合はしばらくアドバイスはしませんでした、むしろ責任ある社会人として育てようと考えたからです。

その後彼は4コマ漫画を自分のサイトで毎日のように配信するようになりました。

内容はかなりマニアックなもので、恐らく本人にしか解読不能な内容です。

そこで少しだけアドバイスしました、せめて読者が理解できるように描くことと1000本目標に描き続けること。

 

彼は今では講談社で連載を持ちコミックスも何巻もだすまでに成長しました。

 

ポイント3、日常こそがネタの宝庫

何気ないごく平凡な自分の日常(足元)をいかに面白く出来るか、実は「平凡」こそが面白さのとなります。

お笑いの漫才とかコントとかはその日常の「平凡」をベースにし、ほんの少しの「ズレ」を利用し面白さを出しています。

このほんの少しのズレの加減が絶妙だからこそ笑いを生むわけです。

 

初心者さんにありがちなのは、いきなり「壮大さ」または「インパクト」にこだわって奇をてらう話を描こうとして頓挫するパターンですね。

 

まとめ

まずは今描いてる又は描こうとしてるものは、本当にあなたに合った世界観なのか、もしそうだとしたら無事完成するでしょう。

でもどうしても先に進まなかったり、筆が重かったり、なんとなく気が進まなくなってきたりしたら「本当に自分の世界観」なのだろうか?と自問自答することも必要かもしれません。

  • 目先の流行を追いかけない
  • 自分の土俵で自分の世界観を描く
  • 日常こそがネタの宝庫

 

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