漫画家になりたいなら必ず観ておくべきおすすめ厳選映画11本

マンガだけではなく何かを創造する時、人はまったくのゼロ状態からでは何も作り出せません。

やはり何かしらの影響や刺激は絶対に必要になります、映画だったり小説だったり、実体験だったり・・・

今はアマゾン・プライムやNetflixやHuluなど気軽に映画や漫画をPCやスマホからいつでもどこからでも鑑賞することが出来るいい時代となりました。

今回は映画に関してオススメな11作品を解説を交えてご紹介したいと思います。

 

漫画家になりたいなら必ず観ておくべきおすすめ厳選映画11本

かなり個人的好みも入っていますが、漫画を描く上でかなり参考になるものを出来るだけ選びました。

まだの人がいましたらぜひ観ていただきたいです。

※(おすすめ度は順不同です)

 

1本目「十二人の怒れる男」

十二人の怒れる男DVD
(出典:Amazon

60年以上も前のめちゃくちゃ古い映画で当然モノクロ・・・うちのカミさんは「え~、モノクロ映画なんか・・・」とダルそうに言って嫌々観ていましたが・・・途中から前のめりになって完全に映画の中に入り込んでいましたw

とにかく密室劇映画の金字塔であるのは間違いないです、最高傑作です。

未だにこれ以上の密室劇映画にはお目にかかったことがありません。

観るときの注意点ですが、今までにぬるい映画ばかり観てきた人は頭を金槌で殴られたような衝撃と感動が襲ってくる恐れがあるので心して鑑賞してくださいw

あらすじ


17歳の少年による殺人事件の裁判で、12人の陪審員中11人は有罪に投票するが、ひとりだけ証拠に疑問を持ち無罪を主張。白熱する議論と説得の中、ひとり、またひとりと無罪の方へ心が傾いていく…。
   レジナルド・ローズのTVドラマの映画化で、テレビ版を演出した社会派の名匠シドニー・ルメットが監督。密室の中、決して名前が明かされることのない12人が、それぞれの心理状態や家庭環境によって評決が二転三転していくさまが実にスリリング。会話劇であるにも関わらず、ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、ジャック・ウォーデンなどなど、いぶし銀のような名優たちの言葉による戦いは、まさに映画的で必見である。なお、この映画に感銘を受けた三谷幸喜が、後に記した戯曲が『12人の優しい日本人』で、こちらは日本に陪審員制度が設けられたという設定の下、やはり殺人事件の審議を行う密室コメディ劇であった。


(引用元:Amazonレビュー)

感想

まだの人は一度は観てください、物語を感動的にする源泉は「感情」なんだということが手に取るように理解できるはずです。

この映画では事件の顛末については回想すらなく、セリフと感情の動きと仕草で想像するしかないのですが、なのに物凄い緊張感とスリルがあります。

なにもドンパチやラブシーンや派手なバトルなどが一切なくても、心理描写だけでここまでの緊張感と迫力が出せるんです。

魔法で”へんし~~~ん”とか萌え大好き~とかの専門の方には向いてないかも知れませんが・・・。

ひつこいようですが漫画家を目指すならまずは観ておいたほうがいいです。

 

ただしこれを漫画化するのは・・・

密室劇なので派手な絵的なものは何もありません、セリフと表情と感情の変化と感情のぶつかり合いだけですから非常に地味です。

がこれを漫画化出来る人は相当なレベルの持ち主だと思います。

 感動した人は一度挑戦してみてはいかがでしょう。

 

2本目「がんばれベアーズ」

(出典:AmazonがんばれベアーズDVD)

 

あらすじ

酔いどれ中年男バターメイカー(ウォルター・マッソー)が、個性派揃いのデコボコ少年野球チーム“ベアーズ”のコーチに就任。あまりにもお粗末な野球内容を見かねた彼は、かつての自分の恋人の娘アマンダ(テイタム・オニール)を投手にスカウトする。さらにオートバイを乗り回す町の不良少年ケリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)をパワーヒッターとしてチームに入れる。抜群の投球センスを持つアマンダと、ケリーのバティングでチームは躍進してゆくが…

(引用:Amazon)

王道中の王道!安定の王道であり、物語を面白くするための基本要素はこの中にすべて入っていると言っても過言ではないかも知れないです。

「笑いと涙」が一つの物語に入っていれば、とりあえずは読者・観客は満足します。

確かにこの映画も非常に古いものですが、王道にはどれだけ古くなっても人を感動させるパワーがあります。

 

良い作品は基本がしっかりしているので流行り廃りの影響が及ばないんですね。

この作品はこの後もシリーズ化されていますが、シリーズものは観なくて構いません。

この一本がそれだけ完成度の高いものだということです。

 

キャラ設定の大切さ

このベアーズに登場するキャラの殆どは、問題を抱えた設定になっています。

とにかくどいつもこいつもポンコツですw

もと野球選手だったアル中コーチ、凡フライも取れないやつ、投げれば明後日の方へ暴投するやつ、いつもチョコを食べてボールをベトベトにしてるおデブキャッチャー・・・すぐ切れるチビ助・・・くわえタバコでグランドをバイクで暴走するヤンキー、金目的で有名人の家の地図を売る豪速球少女・・・と

 

そのポンコツたちがチームを組んで野球をやるんですからもうカオス確定ですw

そんなチームをまとめなきゃならない肝心のコーチはアル中・・・^^;

こんなどうしようもないポンコツチームが、あるキャラのおかげで勝ち進んでいくことになります。

 

そのまま上手く登りつめるのかと言うと、話はそう単純ではありません。

その先に・・・感情の物語がカタルシスを生み出します。

この手法は王道中の王道で、漫画にはぜひ取り入れたい手法です。

 

 

漫画を描く上で非常に勉強になるし、参考にもなるのでぜひ観てください。

 

 

3本目「ニキータ」

(出典:Amazon ニキータBlue-ray

 

あらすじ

パリを舞台に、警官3人を殺害し終身刑を言い渡された不良娘ニキータが政府の秘密機関に見出され、暗殺者としての道を歩む。次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく血みどろの日々。しかし、出口のない暗黒の世界で真実の愛を知ったとき、彼女の中で何かが変わり始めた。

(引用:Amazon)

 

この映画のテーマは何でしょう?

暗殺者として政府に生かされてる飼い犬の孤独もあるでしょうし、裏世界の非情さもあるでしょう。

この映画のラストシーンを最初に見たときの正直な感想は「え…?」でした。

 

はじめ個人的にはこの映画はリュック・ベッソンということもあり、裏社会の徹底した暗黒面をいたい気な女性に背負わせて表現してるんだと・・・思ってみてましたから。

 

ところがこのラストシーンでリュック・ベッソンが一番重きに掲げていたテーマがハッキリします。

この映画のキモは「男と女の三角関係恋愛ドラマ」だったわけです。

 

もしテーマが裏社会の非情さや冷酷さに重きをおいていたなら、ラストのニキータの最後の任務は恋人の暗殺命令を受ける方向になるはずです。

 

この映画の人気の秘密は、どんな世界であろうとどこかで人間臭さが漂ってる部分ではないでしょうか。

これとは真逆に位置する非情なストーリーに徹したのが、リドリー・スコット監督の悪の法則です。

 

(出典:Amazon

最後までには定番の反撃とか起死回生とかがあるんだろうなぁと観てたら・・・最後まで救いのない非情な内容に逆に驚きましたw

 

漫画に取り入れたい部分は?

死刑判決を受けた少女は政府機関によって殺人マシーンになるべく徹底して教育されていきますが、でもやはり恋愛も日常も楽しみたい人間臭い女心は消しさることはできません。

そういうギャップをコントラストとして表現するとキャラは何百倍と魅力を放ちだします。

これに似た手法で「能ある鷹は爪を隠す」的なものもキャラを魅力的にしますね。

必殺仕事人などの中村主水は剣の達人ながら、家庭では肩身の狭い旦那という設定ですね。

 

そういう情けないキャラが悪人をバッサバッサとやっつけると、読者はスカッとしますw

 ぜひキャラ作りのときはこの要素を入れてみてください。

 

4本目「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

 

(出典:Amazon

あらすじ

1960年代のアメリカ。両親の離婚にショックを受けた16歳のフランク・アバグネイルJr.は単身ニューヨークへ。
やがて、お金に困った彼はその天才的な頭脳とチャーミングな魅力で巧みにパイロットになりすまし、偽造小切手を用い全米各地で豪遊する。
ところが、FBIの敏腕捜査官カール・ハンラティが犯人逮捕に乗りだし、世界を股にかけた2人の長い“追いかけっこ”が始まった!

(引用:Amazon)

 

感想

これを最初に観たときはとても感動しましたね、なぜなら実話だからです。

いまでこそデジタル化が進み主人公がやったような詐欺は通用しないかも知れませんが、一つだけ未だに通用するものがあります・・・それは何だと思いますか?

しばらくこの記事を読むのをやめて考えてみてください^^

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

分かりましたか?

実は人は見た目でコロっと信用してしまうということです。

 

医者やパイロットや警察など世間一般で認知されている制服はそれを着ているだけで人は疑いません。

これを「権威性」といいます。心理学分野の言葉ですがビジネスなどのマーケティングなどにも広く応用されているもので、あなたも一度や二度は路上で警官に職務質問されたことはないですか?

 

わたしは何度かあります。

まさかコスプレした人だろうなどとは思いません、はなっから信じて職質を受けます。

 

この権威性を主人公のデカプリオはフルに利用し詐欺を働くわけです。

やってる事自体は社会悪で数百万ドルを稼ぎ、贅沢三昧するんですが根底には親の愛情を渇望してた寂しいキャラがコントラストとして浮き上がりなんて悲しい物語なんだろうと涙をさそいます。

 

観ている方は彼がついに捕まり刑務所に入るわけですが、もう終わったなと思うはず・・・

ところがこの物語にはまだ先があるわけです。

この先こそが、実話の凄いところでもあるんですね。

 

この映画のテーマは・・・

ずばり親子の絆、愛情、そして好きな人に対する愛です。彼がやってることは決して許されるものではありませんが観ているうちにほとんどの人は応援したくなるはずです。

 

そういったキャラ作りが漫画で出来たなら必ずヒットは間違いなしです!

勧善懲悪で悪者をやっつけるヒーローは好かれて当たり前ですが、悪者にも悪者にならざるを得ない事情がありそこを描けば面白い作品になります。

ぜひこの作品からヒントを得て作品に活かしてみてください。

 

5本目「七人の侍」

(出典:Amazon

 

あらすじ


映画史上最強・最高の面白さ!全世界が熱狂した「七人の侍」登場!!
日本映画史上空前の超大作にして、邦画ベストテンで第1位に君臨する黒澤映画の金字塔。野武士が野盗化していた戦国時代を舞台に、貧しい百姓たちが侍を雇い、全力をあげて野武士の群から村を守ろうとする姿を描く。脚本家の共同執筆体制により、登場する侍の人柄や役回り、舞台となる村の景観や地勢などを練り上げ、壮大なドラマに仕立てあげた。

感想

ご存知世界的巨匠の黒沢監督の作品です、海外の名だたる名監督たちも多大なる影響を受けた作品でここでわざわざ触れるまでもないでしょう。

今どきの若い人たちにはまた古いモノクロかよと言われそうだが、まだ観たことがない人はまず観てから文句でも何でも言ってほしい。

 

恐らく古いとかモノクロだとか、そんなことはどうでも良くなる・・・というか序盤の30分で物語の中にのめり込んでるはずです。

 

ストーリーの構成はシンプルでまさに王道中の王道、起承転結もしっかりしています。

エンターテイメントとはまさにこのことを言います。

 

私は漫画に対しては絵よりストーリー派なので、モノクロだろうが古かろうが話さえ面白ければそれが一番だと思っています。

 

今はCGの技術があまりにも進化しすぎてて、どんなに派手に綺麗になっても中身がなくまったく響いてこない作品が増えたなぁという寂しいような気持ちがあります。

 

結局は物語の面白さの本質をどう理解するかで、自分の作品の面白さのクオリティも変わっていくはずです。

まだの人はぜひ観ておいてください。

 

6本目「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」

(出典:Amazon

あらすじ

<ストーリー>
たまたま出会ったノリで結成された銀河一の“落ちこぼれ”チーム、<ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー>。請けた仕事をきっかけに、“黄金の惑星”艦隊から総攻撃を受けることに。
彼らを救ったのは“ピーターの父”と名乗る男エゴだった。ピーター出生に隠された衝撃の真実とは?
さらに銀河全体を脅かす恐るべき陰謀が交錯し、彼らがなぜか銀河滅亡を阻止する最後の希望に…。
その鍵を握るのは、小さなグルートだった…。

(引用:Amazon

感想

SF部門ではかなり悩みました、超有名な誰でも知ってるスター・ウォーズ、SF映画の金字塔である2001年宇宙の旅、夢の中の階層を舞台にしたインセプション、ターミネーター、ソ連時代の巨匠タルコフスキーのソラリス、個人的大ファンでもあるスタートレック、地球最後の男オメガマン、ハルマゲドン、ゾンビ、宇宙船内で男女二人だけのパッセンジャー、ゼロ・グラビティ、宇宙語解読劇のメッセージ、エイリアン、エイリアンコベナント、プロメテウス、遊星からの物体X…にET…インターステラー

まだまだありますが、ここは漫画に役立つということを考えねばならないので、すべての要素が詰まってて最高にノリノリで文句なしに面白いガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスを紹介しました。

 

一見何の役に立つのか分からないような、ただ可愛いだけのサブキャラのグルートがいい味出してます。

当然漫画ではこういったサブキャラを設定したほうが”ウケ”はいいので、活用しましょう。

 

話自体は親父との確執と絆、そして友情などがテーマになります。

 舞台を宇宙以外にすれば色々と応用が効くはずです。

 

7本目「コンスタンティン」

(出典:Amazonプライム

あらすじ


ジョン・コンスタンティンには、普通の人間には見えないものが見える。
末期の肺ガンに冒されてもタバコを吸い続けるヘビースモーカーである彼は、厭世的ですさんだ生活を続けていた。
生まれたときから備わった「特殊な能力」で、超常現象を専門に扱う変り種の探偵を生業としている。
普段は誰も気づかない、この世のわずかな空気の乱れを敏感に察知するコンスタンティン。異変はすでに起こりつつあった。
友人の神父から依頼を受け、悪魔に取り憑かれた少女のもとへ赴いたコンスタンティンは、いつもの悪魔祓いの儀式の途中で、言い知れぬ恐怖を覚える。
これまでとは何かが違う・・・。長い間保たれてきた天国と地獄のバランスが崩れ去ろうとしている予感。
それを裏付けるようにコンスタンティンの周囲で蠢きだす不気味な出来事の数々。
病魔に冒された現実と、得体の知れない謎を抱え込んだ彼のもとに、アンジェラ・ドッドソン刑事が、自殺した姉妹イザベルの死の真相を探るべく、協力を求めにやってきた。
アンジェラの頼みをいったんは断ったコンスタンティンだが、その背後につきまとう悪魔の姿を見て、彼女こそが謎を解く鍵を握る人物と知る・・・・・。
この世とあの世の境界線で、いったい何が起ころうとしているのか?
ただひとつ確かなことは、かろうじてこの世を成り立たせてきた危ういバランスがついに崩壊を始めたということ。
それは、終末への序章なのか?越えてはいけない一線を越えて、何かとてつもないことが動き出そうとしているのだ—–。

(引用元:Amazon)

 

感想

オカルト系も星の数ほどありますが、やはりしっかりと解りやすいエンターテイメントしてるものとなるとコンスタンティンははずせませんね。

 

とにかくキャラたちの立ち位置と個性と役割が非情にハッキリしていて、あの世の世界の魔物たちとの戦いに物理攻撃の銃(弾丸とかは工夫されていますが)を使ったり、観ていて飽きさせない工夫が面白いです。

 

主人公の肺がガンに侵されているという伏線なども、ラストの自己犠牲によるなんともうまい回収の仕方で何年経ってもまた観てしまう魅力があります。

 

漫画に応用するなら

主人公、大天使、大悪魔各キャラの個性が実にハッキリしていて、これは映画なんですが漫画的要素がひじょうに大きいなと感じます。

 

ORISの時計,ライターなどの小物類もうまく効果が出ていて面白さを増幅してます。

 

過去にもエクソシストやサスペリアやオーメンなど代表的なホラー作品は沢山ありますが、主人公の魅力度で言えばコンスタンティンは漫画的で分かりやすくダントツで魅力的な作品といえます。

 

具体的には、欠点、未熟、生意気・・・そして強い。という部分ですね。

(共感できる人間臭さ)+(秘めた強さ)=【キャラの魅力】

だといえます。

 

 

8本目「ロング・キス・グッドナイト

(出典:Amazon

あらすじ

 平凡な主婦として暮らしていたサマンサは8年前それ以前の記憶をなくしていた。しかし、ある日何者かの襲撃を受けたことで徐々に記憶が蘇り・・・

 

感想

ボーン・アイデンティティー、ミッション・インポッシブル、007、エージェント・ライアン、96時間、ザ・シューター・・・とスパイ&陰謀物はこれまたゴマンとありますが、脚本の妙で言えばロング・キス・~は漫画的にもトップクラスの出来です。

 

映画的になら他の作品が上になる可能性がありますが、とにかくエンターテイメントの鏡と言っても良いほどの秀作でしょう。

 

 

最大の魅力は?

この作品の最大の魅力は、マンガのテクニックの一つである能ある鷹は爪を隠すの記憶喪失バージョンということ。

 

自分はごく普通の主婦だと思っていたのが、なぜか包丁さばきがうまかったり、なぜか銃の扱いに長けていたり・・・少しずつ記憶が戻るさまは=能力を取り戻すことですからどんどん面白くなるわけです。

 

この面白さに輪をかけて面白くさせているのが、母親としての感情表現です。

記憶をなくしていなければ、子供は生んでなかったであろう自分に子供がいるという事実。

 

いくら元冷酷なCIA暗殺者であろうがわが子のことはやはり愛しているわけです。

その最愛の存在が足かせにもなる・・・弱点になるので物語に緊張感が増します。

 

でも母の愛は強し!

似たもので言えば「ルーシー」があります、こちらはごく普通の女性が特殊な麻薬の影響で脳機能が爆発的に進化していき超常的能力を発揮するというもの。

この進化過程がテンポよく小気味よい爽快感を味わえます。

 

9本目「パッセンジャー」

(出典:Amazon

あらすじ

20XX年、新たなる居住地を目指し、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。
目的地の惑星到着まで120年。冬眠装置で眠る乗客の中でなぜかエンジニアの男性がたった一人起きてしまう・・・

感想

これのカテゴリーはSFではなく、実はラブロマンス・サバイバルです。

サバイバルの定番はジャングルとか無人島ですが、この映画は宇宙船の中。

 

ラブロマンス物も一つは選ばなければならないのですが、これまたゴマンとあり悩みましたが今回はパッセンジャーを選びました。

 

たった一人起きてしまった主人公は孤独に耐えかねて、絶対にやってはいけない行為・・・つまり、他の乗客(ジェニファー・ローレンス)を悩みに悩んだ末・・・起こしてしまうわけです。

この辺の葛藤とアンドロイドの機械的な軽い対応も面白いです。

 

まぁ、学園ラブロマンスとはかけ離れた設定なんですが、究極はお互いがどこで許しあえ分かりあえ・・・そしてそれが愛に変わるかということですからこの映画もマンガ的には大変参考になるかなと思います。

最初はホリデー、風と共に去りぬ、ローマの休日・・・にしようかとも思ってましたが、宇宙船内に二人だけという孤独の空間が面白くこれにしました。

 

10本目「オブリビオン」

(出典:Amazon

あらすじ

エイリアンの侵略により地球は核を使い戦いには勝つが、文明はほぼ壊滅。

大規模な放射能汚染もあり人類は他の惑星へ移住することになるが、二人の男女だけは地球の海水変換プラントなどの管理などで任務を地上でこなす日々を送っていた。

そんなある日、宇宙船が地上に不時着する。

複数の冬眠カプセルには人間が入っていたがパロールドローンが何故か排除のために殺し始める・・・必死で止めるトム・クルーズ演じる主人公。

 

なんとか最後の一人の女性は助けることが出来たが実はその女性は・・・

 

感想

実はこの映画は何度も観てしまう不思議な作品です。

脚本の素晴らしさもありますが、映像の美しさ、そして主人公が大切にしている湖の脇に建てたくつろぎの小屋のシーン・・・

 

そして本当の自分を知るという信じがたい現実、敵との戦い、身を挺しての自己犠牲。

だが・・・最後には希望が。

 

マンガ的と言うよりは、個人的に好きっていうのもあります。

でも、マンガ的に参考にすべきヒントは沢山あります。

まぁ、百聞は一見にしかずです観てください。

 

11本目「人生スイッチ」

いよいよ最後ですが、マンガ的にバック・トゥ・ザ・フューチャーがいいかなとも思いましたが漫画の初心者さんには話作りの基本が学べる最も解りやすいものがいいだろうとこれにしました。

(出典:Amazon

あらすじ


仕事の依頼を受けて、指定された飛行機に乗ったファッションモデルのイザベル。話しかけてきた隣の席の男、サルガードが、彼女の元カレ“パステルナーク”のことを知っていた。
ところが、元カレの名前を口にした途端、「小学校の教え子だった」「同級生だ」「元部下だ」と乗客全員が彼と関わりがあることが判明。
しかも、みんな彼にひどい仕打ちをしていた。息をのみ顔を見合わせる乗客たち。そのとき、CAが発した一言が、機内の空気を凍らせた―。

 

(引用:Amazon)

感想

オムニバス構成で6本の話が楽しめます。

どれも面白いですが、とくにラストの新郎新婦との掛け合いは迫力満点!

 

役者さんの演技力がものをいいますが、それぞれのストーリー展開がドミノ式にどう展開するのか?をじっくり分析してほしいです。

 

6本とも話は全部違うんですが、根底に流れているテーマは全部同じで要するに人間の愛情とか感情が全てなんだよということですね。

 

漫画の場合も枝葉のサブストーリーを省けば、残るのは「人間の感情」なわけです。

喜怒哀楽、憎しみ、許す心、愛する心、様々な心の動きがどう物語を展開していくのか・・・。

まずはオムニバス的にショート作品から始めてみてください。

 

まとめ

今回は洋画をメインにしましたが、邦画でも参考になる作品は山程あります。

もちろんアニメにも素晴らしい作品はたくさんありますが、出来るだけ洋物からインスピレーションやヒントを得たほうがいいでしょう。

 

というのも同じ国の同じアニメや邦画はライバルたちも同じように観て研究してるわけです。

 

どうしても似たような発想になりがちです・・・

例えば「Re:ゼロから始める異世界生活」が流行れば「Re~なんちゃら」とかのタイトルの作品が目に付きました。

 

同じ土俵で同じ発想で考えてもそこから一歩抜きん出ることは難しいものがあります。

できるだけ人とは違う環境で考えることが、他にはない斬新さにつながるのかも知れないです。

 

では沢山映画をみて感動し、自分の中にフツフツと何かがが生まれる感じを味わってください。

 

最後の最後に100%感動する映画

(出典:Amazon)

これはDVDでしか手に入らないですが、1000円程度で買えますのでぜひ観てください。

ゴールディ・ホーンの高慢さが最初はみんな嫌いだと思います。でも、どんどん大工の男(カート・ラッセル)や子どもたちの影響で変化していきます。

いわゆる「成長」ですね。

これが後半に観てる者の胸をドーンと打つことになります。

恐らく誰が観ても楽しめる構成なのでシナリオ作家、小説家、漫画家たちにはお手本のような作品です。

 

この逆パターンの映画もあります。

それがこれ↓

オーバーボード

話は殆ど同じです、リメイク版として2018年公開なのですが逆パターンでも同じように感動できるということはそれだけこの構成は強力だということを証明してることになりますね。

この泣かせる王道パターンを自分の漫画に活かしてみてください。

 

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