漫画を描くとき、避けては通れないのがパースです。
ところがこのパースが結構苦手な人がいます、なぜかというと、アイレベルがしっかりマスターできていないからです。
背景がどうも上手く描けないという人は、デッサンも大事ですがまずはアイレベルをしっかり理解してみてください。
言い換えれば、アイレベルさえしっかりマスターできれば、パースは自然と取れるようになるということです。
つまり背景も上達するということ。
Contents
【漫画の描き方】パースはアイレベルを理解すると解りやすい
「自分は3Dで全部描いちゃうから大丈夫」と思ってる人は大きな間違いです。
たとえ3D素材を使うにしても、アイレベルが出来ていない人は素材配置が上手くできません。
結果、絵は綺麗に描けているけど、なんか変な絵だなと思われますのでしっかりマスターしちゃいましょう!
実はコツはたった一つです
※(使用ソフト メディバンペイントプロ)
アイレベルは全ての絵に影響します。
部屋にいる人物、小物の位置、サブキャラの位置・・・とにかく、そのコマの中に存在する絵全てに影響を及ぼします。
パースのとりかた
パースはアイレベルが理解できてから
ではアイレベルとは何か?知らないかたのためにも簡単に説明します。
例えば下図1は部屋の中を簡単に描いたものです。
こういった部屋とか、街やビルなどを描くときは必ずパースは必要になりますから、必ず練習しましょう。
この絵の下描きパースはこうなります↓
大ざっぱに消失点とパースをあてただけですが、この消失点がパースには必ず存在します。
この消失点をどこに配置するかはアイレベルで決定します。
アイレベルはどうやって決めるのか?という質問は実はおかしな質問になります。
つまりアイレベルの決め方というのは、描き手がどんなアングルで描こうかなと考えた瞬間に決まるからです。
このコマは例えば少し俯瞰気味でとイメージした瞬間にアイレベルは、上の方にすでにあるわけです。
アイレベルというくらいですから、目線だと思うでしょうが・・・ 誰の目線かというのが大事です。
アイレベルはカメラマン目線
アイレベルは撮影者の目線、つまりカメラマン目線だと思えば分かりやすいと思います。
俯瞰の時はクレーンでつり上げられたカメラ、またはドローンで撮影されたドローン目線ですね。
アオリの場合は当然カメラは地べたから撮影してるか、地べたより下になります。
カメラマンなら寝っ転がって撮影してる感じです。
カメラ目線ということが分かれば、コマの奥で動き回るのがキャラ達だったり、ものだったりするわけですが。
カメラの向こうで演技をしてくれているわけです。
アイレベルの位置
この場合の俯瞰のアイレベルはかなり上の方になります。
そしてアイレベルの線上には必ずパース(平面部分)の消失点が存在します。
図1の赤いアイレベル上に、青の消失点があります。
ただし、消失点上にない空中を動いているような物体は、それぞれに消失点が存在するので、この限りではありません。
魚眼化
注意する点は、例えば遠くにある物ほどパースの歪みはないですが、手前になればなるほどパースが掛かってくるということです。
カメラの魚眼レンズのように、手前に近いものほど歪んでくるので、ただ真っ直ぐ描けば良いというものではありません。
実際は図のように徐々にパースが効いてきます。
これは実際に自分で写真を撮って確認してみるといいでしょう。
裏技
この手前の歪みを自分でやるのが難しい場合は、一旦真っ直ぐの状態で、描いておいて後からメッシュ変形させるといいでしょう。
↓メッシュ変形を使う
(編集→変形→メッシュ変形)
↓すると・・・
まとめて変形完了!
効率の良い練習方法
テーブルにトランプをランダムに配置した絵を何百枚と描いていくと、感覚が掴め上達も早くなります。
もちろんクロッキーやデッサンもやればやるほど、精度も上がっていきます。
その後でパース定規などを使いこなせば、今までより簡単に描けるようになっている自分に気がつくはずです。
3D素材の配置も、アイレベルやパースが上達していれば配置ミスも無くなります。
まとめ
ようするにあなたがカメラマンとして構図を決めたら、自然とアイレベルも決まっているということです。
そこからそれぞれの物体に対してパースが存在します。
大ざっぱでいいのでどんどん気軽にパースをとって、まずは慣れてください。
テーブルの上のトランプが描けるようになったら、今度はそのまま上下に伸ばしてパースをとって立体感を出していってください。
ものや街やビルなど自由に描けるようになっていきますよ。
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