今回は「サンマを食べるお姉さん」1カット(1コマ)分を、下書きから完成までクリップスタジオEXで実際に描いてみたので参考にしてみてください。
クリップスタジオでもフォトショップでも覚えておくと大変便利なショートカット・キーも何個か使います。
しっかりマネして身体に覚え込ませてください。
作業効率が格段にUPしますし、描きやすくなります。
Contents
【漫画の描き方】クリップスタジオで1カット完成まで解説!ショートカットも
パーツで描き分ける「唇・髪の毛の長さ・眼」
<唇>
女性を描く場合、大人っぽくしたり子供っぽくしたりするには唇の描き方でかなり変化させることが出来ます。
あと、ショートヘアだと子供っぽさが出て、ロングヘアーだと大人っぽくなったりします。
唇の輪郭を描かないと、強調されないので幼く見えます。
<眼>
眼の形を変えただけですが、ガラリと雰囲気が変わりますね。
性格設定をした場合、自然と眼の形なども決まるはずですからキャラ設定はしっかりやっておきましょう。
全体を下描きする
OLさんが夕食にご飯を食べているシーンの下描きが出来ました。
レイヤーはどんどん増えていくので、「下描き」などと名前を記入しておきましょう。
下描きでは、下描き前のラフレイヤーなど何枚でも使って下さい。
私は赤を使ってますが、何色でもかまいません。ご自分の好きな色でどんどんラフを描いて満足のいく下描きが完成したらそれだけを残しあとは削除しましょう。
では、いよいよペン入れしていきます。
ペン入れ!
下描きの明るさを変更します。その上にペン入れようの新しいレイヤーを被せましょう。
ペンはGペンを使いました、好みのものでかまいません。
あえて線の強弱を付けたくない方はマーカーやサインペンなどがいいでしょう。
またはペン先を堅めに調整してもいいですね。
ペン先もクリップスタジオはかなり自分好みの調整が細かく出来ますから、色々と試して見てください。
私はコミックスタジオも使っていますが、この辺りのペン先調整はクリップスタジオのほうが格段に上です。
本物のペン先以上の描き味に仕上げることができます。
曲線
曲線を描く場合は、サブツールから直線ツールなどと同じグループに入っている曲線ツールを選択して使います。
太さもなど色々と調整が出来ますから、好みの調整にしてください。
実際に描いて、使ってみるとどうやれば曲線が描けるのかが分かるはずです。
アナログだと雲形定規を駆使して線を描きますが、これがなかなか大変でした・・・
この曲線ツールはホントに重宝しますから、どんどん使いましょう!
下描きを見てもらえば分かりますが、サンマの部分で線を止めています。
これはレイヤーを増やしたくない場合、レイヤーを増やすのがただ面倒くさかったのでこういう描き方をしてるだけです。
皆さんは皿は皿ようのレイヤーを1枚作ってもかまいませんので。
臨機応変にやってください。
レイヤーが多いとメリットとしては、後からの修正が楽です。
ただしパーツ事にどんどんレイヤーが増えますが・・・。
そんな時はフォルダ別けしてやると整理しやすくなります。
さぁ、どんどんいきましょう。
※ワンポイントアドバイス
絵というのは、究極を言えば光と影・・・つまり白い紙の上にベタだけでも絵が描けます。このベタを上手に使えると絵が格段に上手く見えます。劇画調の漫画にはいい雰囲気になりますね。逆を言えばベタを極力抑えたら、淡い感じのまろやかな少女漫画風になるということです。上手に使い分けましょう。
絵を描く場合の基本は手前の物から入れて行くのが一般的・・・というか常識です。
そのほうが描きやすいですから。
人物にもペンを入れて行きます。
絵が斜めになっていますね、これは液晶タブレットを回転させているのではなくクリップスタジオ内で画像を回転させています。
アナログの場合は原稿用紙をクルクル好きな角度で回しながら描きますよね、そうしないと非常に描きづらいんですね。
クリップスタジオ内で絵を回転させるには、回転のボタンをクリックしても出来ますが面倒です。
そこでショートカットをぜひ覚えてください。
ショートカット(自由回転)
「Spaceキー」+「Shiftキー」⇒自由回転(Macも似たようなものだと思います、持ってないので分かりませんが・・・^^;)
なので左手は常にキーボードを触っている状態ですね。
そしてデフォの正面に戻すのが
「Spaceキー」+「Shiftキー」+Wクリック
です。
液晶タブレットなら、ペン先でWタッチ(タップ?)すれば元にもどります。
その他にも絶対に覚えておいて損はないショートカットが以下です。
- 「Ctrl + C キー」: コピー
- 「Ctrl + X キー」: 切り取り
- 「Ctrl + V キー」: 貼り付け
- 「Ctrl + Z キー」: 元に戻す
とくによく使うのが、Ctrl + Z キーですね!
消しゴムでいちいち消すより絶対に早いですから、ぜひ覚えてください。
やり直し「Ctrl + Z キー」: 元に戻す
スクリーン・トーンを貼ろう
貼りたい所を自動選択ツールもしくは投げ縄ツールなどで選択し、ドラッグアンドドロップするだけです。
グラデーションも位置や濃度調整なども出来、回転も出来ます。
ただ、自動選択ツールでは選択もれが結構おこりますから、マスクをすることをおすすめします。
風邪引いた時のマスクじゃ無いですよ(笑)
クイックマスク
どこか予め少しだけ選択しておきます、そして選択範囲からクイックマスクモードにしてマジックやサインペンで塗るも良し。
または自動選択して塗りつぶしても良し。
ぜひ使いこなしてください、張り忘れも激減するはずです。
(カットA)
解除は先ほどのクイックマスクのチェックをはずせばOKです。
すると・・・
選択範囲だけが、維持された状態のはずです。
▼▼▼
網でも、柄でも好きなトーンを貼りましょう。
はい、無事貼ることが出来ました!
おっと、いかんいかん・・・・
よくやるのが、袖の張り忘れです^^;
お疲れ様でした、これで1コマ完成です。
今回の書き出しは、別名保存でJPGです。クリップスタジオはレイヤーの統合や面倒な設定をしなくても一発でJPGに変換して保存してくれるので楽ですね。
クイックマスクの所の(カットA)では、トーンがグレー表示に見えますが、ごらんのようにちゃんと網点化されていますから大丈夫です。
クリップスタジオはその他沢山の機能が備わっています、私も全部をマスターしてるわけではないので、まだまだ勉強しないといけませんが・・・
とりあえずは知っている範囲でどんどん紹介して行けたらと思います。
動画でレクチャー
複雑すぎるのがクリスタの難点と言えば難点・・・でも、余計なことはできるだけ省いて必要最低限なことだけを覚えたらいいんです。
パソコンが苦手な人でもどんどん楽しくなるのがクリスタの魅力です。
難しそうと食わず嫌いではそこからは一歩も進歩しません。
動画を参考にすればきっとやる気が起きます。
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