漫画や漫画背景など自分でも描いてみたいけど、「下手」だからと諦めている初心者さんいませんか?
ハッキリ言ってそれはもったいない話です。
ほんのちょっとのコツとほんの少しのテクニックがあれば、漫画なんて誰にでも描けるんです。
そもそも、絵の上手下手の基準て何でしょうか?
そんな基準は存在しませんよね。
あなたの思うままに描けばいいだけの話です。
そうはいっても、「デッサンくらいうまくなりたいよ」と思ってる人もいるかと思いますので、誰にでも出来る
簡単で早く上達するコツをご紹介したいと思います。
※(使用ソフトはクリスタEX)
Contents
漫画背景が初心者でも簡単に描けるようになるコツ
『デッサン』
1:脱力がコツ
初心者さんによくありがちなのが、上手く描こうという思いが強すぎて筆圧が高くなりすぎるんです。
まずは、肩や腕、手の力を抜いてリラックスし鉛筆やシャーペンを持つときは軽~く持ちます。
紙の上ではかる~くサラサラ~という感じで描きましょう。
ガリガリ描いてはだめです、力を抜いて描くことがコツです。
2:全体を見る
対象物を見ながら描くとき、どうしてもその部分ばかりに目が行ってしまいがちになります。
部分的な細かなところは後からいくらでも手を加えることが出来るので、最初は全体像をしっかり見ながら
描いていきます。
「木を見て森を見ず」ではないですが、全体を見ずに描くとバランスが悪くなってしまいます。
常にバランスを気にしながら描くことが早く上達するコツです。
よくありがちなのは、人物の顔はうまく描けているのに手や足が小さすぎたり、大きすぎたりといったバランスが崩れている人が結構います。
3:高速で首と目を動かす
どういうことかと言いますと、イメージとしては
1,「対象物をよく見る」
▼
2,「すばやく描く」
▼
3,「対象物を見る」
▼
4,「すばやく描く」
▼
この流れを何度も早く繰り返すという感じです。
パッ見て、さっと描き、パッと見て、さっと描く、を早くこまめに繰り返します。
紙の上に、見た物の残像が残るくらいの動きで目と首を動かします。
4:残像でトレースする
つまり残像が消えないうちにトレースすればいいんです!
人間トレースとでも言いましょうか、またはエアトレースでしょうか(笑)
そういう感じで物をしっかり見て描く、しかも全体像のバランスを見ながらです。
脳に残像を焼き付けるくらい観察しその残像をトレース。
最初のうちは、スピードも遅いかも知れませんが何度も繰り返し
やっていくうちにコツが掴めてくるのでここは頑張りましょう!
こんな感じですね↓
「対象物を見る」⇒「すばやく描く」⇒「対象物を見る」⇒「すばやく描く」⇒
この流れを何度も早く繰り返す・・・
それをトレースする感じ。
これは、近くのモノであろうが遠くのモノであろうが、何を描くにも同じですのでしっかりマスターしましょう。
おおおおおおっ!!描けましたね!
ここまで描けたら、細かな所を描き加えていきます。
描けましたね!描いた本人がビックリです(笑) 上達した証拠です。
『デッサンのキモは四角にあり!四角はパースを制する。』
なんのこっちゃと思うでしょうが、四角が描けたら丸が描けます。丸が描けたら筒(円筒形)が描けます。
一見複雑なモノに見えても実は、分解していくと単純な形の集まりなんだということが分かればどうって事は無くなります。
漫画を読んでて、ビルなどが建ち並ぶような大都会の俯瞰の漫画背景を見たことがあると思います。
が、ぱっと見複雑に見えているだけで、実は、小さな部品・・・四角や丸の単なる集まりなんです。
漫画背景なんて誰にでも描けます、クォリティは別として(笑)
1点消失点
遠くに線が横に一本引かれていますね
これを「アイレベル」といいます。
見ている側の目の高さになります。
その線上に消失点が1つあり、そこから数本パースを
取るための線が引かれていますね。
同じように描いてみてください。大丈夫ですか?ついてきてますよね(笑)
こんな感じで横に2本線を入れたら
ハイ四角が描けました。
この四角が描けたら、丸が描けるように
なります。
丸って実は難しいんですが、この方法を
使えば誰でも描けるように上達します。
まず・・・辺に当たるように弧を入れて行きます。
あ、脱力を忘れないように・・・力を抜いて~
さらにどんどん、辺に当たるように弧を入れます。サラサラ~と。
か~るく・・・
この四角があるから、難しい丸でも綺麗な丸が描けるんですね。
ね、簡単でしょ。 また上達しましたね!
ここまでで、デッサン力は30%UPしましたよ。初心者卒業です^^
さて四隅から緑の線のように、上へ4本線を入れてまた上で四角を描きます。
やってることは、同じですから簡単に描けるはずです。
ただし、若干上の丸は大きめにしましょう。何を描くかにもよりますがここで意識してもらいたいのは
下方向にも遙か遠くに消失点があるということです。
こんな感じです。
さらに適当にパーツを付けていけば、・・・・
鍋の完成です。
この方法は、どんなモノを描くときでも応用が利きますぜひやってみてください。
初心者さんでもずいぶん楽に描けるようになるはずですし上達も早くなります。
例えば、バイクや車のタイヤなどを描くときほんと楽です。
もちろん、お皿やコーヒーカップなども同じです。
2点透視(消失点が2つ)
四角は真っ正面ばかりではありませんよね、例えば街のビルなど色んな方向に向いて建っています。
そういうときにこの方法を使って、パースをとります。
「消失点が遠すぎる」
問題は、消失点が遠くにある場合定規がとどかない場合はどうやって描くのか?
という問題がありますが、アイラインと基本のパースの線との間に、さらに線を埋め込んで行って
方眼紙を作るような感じでパースを取っていきます。
この方法で、テーブルの上にばらまかれたトランプを、何度も描いていくうちにグングンデッサン力は
ついていきます。
効果は絶大です。
テキトーに描いたので若干パースが狂ってますが・・・(汗
アイラインに近い線ほどアイラインと平行になっていき、アイライン上で重なります。(水平になります)
これはバランス感覚があれば、慣れます。
コミックスタジオ(現在は発売されていません)やクリップスタジオなどソフトを使う場合は、非常に楽に出来ます。
実践
せっかく、マス目を引いたので少し漫画背景っぽいものを描いてみましょう・・・
適当にどんどん思いついたイメージをマス目に沿って、乗せていく感じです。
先ほども説明しましたが、背景というのは基本は直線・四角・円の組み合わせでそれらしく描かれているだけなので何度も描いてみて身体で覚えましょう。
適当に四角や丸を付け足していきます。
ビルですね・・・ 街の俯瞰っぽくなってきました。
あ、私・・・遊び始めました(笑)
遊んでみました。ここまで描くのに30分ほどですかね、気軽に描くのがコツです。
ここから、ペン入れなんかしてトーン処理、仕上げまでだと3~4時間はかかるでしょう。
今回は面倒くさいのでそこまではしません、楽しいと思える範囲でやめ!
そんな気楽な感じでいいと思います。
【使用ソフト:クリップスタジオペイントEX(64bit)】
まとめ
- 脱力、筆圧は軽くがコツ
- 高速でものを見て残像でトレース
- 四角が描けたら丸も描ける
- 遊ぶ
絵というのは上手く描こうとすると、楽しくありません。
趣味でやる範囲でしたら、のびのびと描いた方がいいです。
漫画家のアシスタントさんを目指しているなら、今回の方法をぜひマスターしてみてください。
仕事ですから、伸び伸びとは行かないですがかなり楽に描けるはずです。
趣味ならぜひ自由にのびのび描いて楽しんでください。
なにも、街やビルだけではなく部屋や車、あらゆる漫画背景に応用が利きますのでぜひ試してください。
コツさえ掴んでしまえば楽しくなります。
絵を描いてるときって、夢中というか無我の境地のような状態ですから何も考えてなくて凄くリラックス出来、心地よい状態になるのでストレス発散にもなります。
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