これから漫画を描いてみようという初心者の方は、まず2つのことをハッキリさせると今後の進め方にブレが出なくなり上達が早くなります。
- 漫画が描きたいのか?
- 絵がうまくなりたいのか?
あなたはどちらでしょうか?こんな事考えたこともなかったですかw
中には当然「どちらも」という人もいるでしょうが、私から言わせてもらればその考え方は漫画道の途中にある落とし穴にハマる可能性があるのであまりオススメはしません。
その理由も含めて記事にしたので参考にしてみてください。
Contents
【漫画家を目指す人へ】漫画道の途中にある落とし穴に注意!
- 漫画が描きたいのか?
- 絵がうまくなりたいのか?
~この2つですが、あなたがこのブログへ来たということは、おそらく目標は漫画を描きたいんじゃないでしょうか?
なら絵がうまくなりたいとかはあまり考えないほうが賢明です。
絵が上手いだけじゃ漫画家になれない理由
なぜなら絵の上手い人というのは、世の中にはごまんと存在していて、どんなに絵が上手かろうが漫画家としては成功していない人もこれまたごまんといるわけです。
理由は簡単です。
そのごまんといるなかに”埋もれてしまう”からです。
ハッキリ言ってお世辞にも上手とは言えない人が何冊もコミックスを出していたり、なぜか注目を浴びていたり、なぜか人気があったりするのは中身が支持されているからです。
中身とは「ストーリー」だったり「雰囲気」だったり、この人にしか描けない内容だからですね。
あなただけの世界を描く
よくこういう人がいます、”自分は絵がヘタだから…”こういう考えで諦めた人は沢山いると思います。でもそれは非常にもったいない話です。
絵のヘタとか上手とかそもそも絶対的な基準なんてないはず。
極端な話、目も鼻も口もないただの棒人間でも表現しようと思えばいくらでも出来ます。
あなたは小鳥を飼ったことがあるでしょうか?以前セキセイインコを飼ってたんですが、その時そのインコが怒ったり喜んだりとかするんです。
あの眉毛とかない顔で表情が出るんだ!と驚いた覚えがあります。
犬や猫は当然喜怒哀楽などの表情が分かりやすですが。小鳥にもあるのはビックリしました。
当然漫画の場合の棒人間でも表情(正確には表現)は現せます。
漫画の場合は、さらに背景効果や擬音、セリフなども入れられるので簡単に情動を表現できます。
なので”絵がヘタだから”と思ってた人は、そのネガティブな思い込みは捨ててみてはいかがでしょう。
上手になろうとか、かえって思わないほうが良いです、そのままヘタを”味”に昇華させて中身で勝負すればいいんです。
そんな漫画はいくらでもあります。ここでは紹介しませんが…w
(角が立つので^^;)
まんが道での落とし穴とは?
先日、朝のNHKテレビを見ていたときです。その日のテーマは「うつ」でした。
うつで悩んでる人、または今は回復した人など数人が紹介されていましたが、その中に元漫画家さん(女性)がいて今はネット漫画の原作を書いてるらしく当時のことを語っていました。
絵も紹介されていましたが、非常に上手い絵ですが当時の担当編集者は「キャラの性格」を普通の女の子にしてほしいという注文をだしていたそうです。
つまりそのキャラを否定されたわけです。
彼女は、それイコール自分を否定された気分になり、落ち込んで悩んで悩んで・・・ついにはうつ状態になったとか。
その後病院で抗うつ剤や精神安定剤など複数の薬をもらい服用してたら、手が震えペンが持てなくなったそうです。
後から分かったことですが、薬の副作用だったらしく漫画から離れることになったという内容でした。
このことから、やはり「自分の好きなこと」、「自分の世界」を描くことの大切さと言うか…当たり前のことなんですが、現実は難しい場合もあります。
所詮、編集者は雑誌が売れてナンボの世界の人
当たり前ですが編集者は給料を出版社からもらって生きているサラリーマンです。
表向きには、彼らの目標は「漫画家を育てる」体ですが、企業ですから利益は優先されて当然。
「自分たちの雑誌が売れる漫画家を見つける」または「自分たちの雑誌が売れるため用の漫画家を育てる」なんです。
当然雑誌のカラーやその雑誌の読者層に合わない場合は遠慮なく切られます。
全ての編集者がそうだとはいいませんが、本質的にはだいたいそんなものです。
まとめ
これからピュアな心根で漫画家を目指したいと思ってる方は、自分の世界観を大事にそして貫いてください。
もしそれで失敗しても、まだ諦めはつきますし時代が合えばチャンスは何度か来るかもしれません。
一番つらいのが描きたくもない自分の世界じゃないものを描かされることでしょう。
この構図は、描き手側が”弱者”のタイプに属してることを意味します。
漫画家の卵は漫画大国日本には掃いて捨てるほどいるでしょう、そしてそういった人たちにありえないような安い金額(原稿料)で描かせる悪質な業者も事実存在します。
喉から手が出るほど仕事とお金が欲しい気持ちも分かりますが、自分を捨ててその目先のことにエネルギーを使ったとしても、ただ貴重なものを消費するだけのような気がしてなりません。
じゃあどうしたらいいんだということですが、思い切って一旦漫画から離れ違う世界で生きてみたら?と思います。
元漫画家で守村 大(もりむらしん)さんという方がいますが、今から約10年位前だったかうろ覚えですが漫画家生活に見切りをつけ山を購入し木を伐採しログハウスを一人で建て、ほぼ自給自足生活を送っています。
当時は漫画家生活が辛く、漫画家としての自分の才能の無さとかで苦悩していたとか。
とにかく時間に追われトイレに行くのも走って行き、まだドアが完全に開ききらないうちに突入しようとして顔面を開きかけのドアの角に強打。
その時、心の奥底で沸々していたもやもやが弾け飛び漫画家をやめる決心が・・・。
それから自由で楽しい開放的な生活を満喫し、その様子をマンガにしてみませんか?と編集部から声がかかったそうで。
(編集も目ざといというかw)
今ではその自給自足的な生活をマンガにしています。
とても生き生きしたマンガで、実は私もログハウスを建てて・・・と似たようなことを考えてはいましたw
でも先にやられちゃった感があるので・・・^^;
(出典:Amazon)
このようにマンガだけに固執、マンガしか世界を見ていない人というのは自分で自分の首を絞めている可能性があります。
一旦勇気を持って離れるということも視野に入れてみてはどうでしょう。
私はアシスタント生活約13年、独立してプロになりもうすぐ24年目ですが恐らくあなたより私のほうがもはや潰しが効かない年齢です。
^^;gg~
でも自分の世界観から外れたら漫画はもう描けないと思っています。
でも、今は漫画を発表する場は以前に比べれば格段に増えました。
原稿料はもらえなくても、どんどん自分の世界をウェブやSNSなどで発信していけば必ずあなたの味方であるファンは現れます。
その人達に向けてさらに描きたいという感情も生まれるはずです。
その気持を大事にしてみてください。
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